人生にハリがない

オリジナリティ欠乏症

吉田兼好が書いたとされるかの有名な随筆集『徒然草』の中に、「すこしの事にも先達はあらまほしきことなり。」という一節が出てきます。何事においても教えてくれる人がいて欲しいよね、という意味です。言葉自体は別に人の性格を表したものではないですが、しかし僕の性格は、この言葉のように常に先達を求めています。つまり、何事もお手本や正解がないと行動に移せないタイプなのです。これからいっぱしの社会人としてやっていくはずの若者としてはあまりにも不甲斐ないというか、情けない性格。

 

例えば履歴書一枚を書くのにもいろんなサイトや指南書を参考にし、殆どの文句をそのお手本の中から抜き取って書いたりします。すると、ペラいというか、どこかで見たことあるような、オリジナリティのかけらもない貧弱な文章になるわけですね。趣味の分野でもそう。ゲームは攻略wikiを見ながらプレイしたり(最近はその限りでもないですが)、本を読むのも映画を見るのも評判を調べてからでないと気がすみません。とにかくやってみるとか、自分なりに考えるということができない性分なんです。完璧主義なんでしょうか、失敗したくないという気持ちが強すぎて、先例に必要以上に倣いすぎるきらいがある。こういう根性はもちろんこのブログでも表れていて、ブログ作成をするにあたり色々と他の人のブログを読んだりしました。どんな事書いてんのかなとか、タイトルはどんな感じかとか。果ては記事をカテゴリ分けするタグの名前とか、ページのデザインとかも参考にしようとする。もう書いてて情けないですよ。自己表現の場であるブログでさえも、僕は自分の色を出せないわけです。

 

そんなこんなでブログを作って一月ぐらいは、ウンウン唸りながらあーでもなこーでもないと思い悩んでいました。最初の記事は6月10日の投稿ですが、実はブログ自体は5月の頭くらいにはもう作っていて、それからずっと非公開だったんですね。あの短い「初投稿」という記事を書くだけで、それだけの日数がかかったわけです。無駄に考えすぎ。しかし深刻に考えすぎる割にはあまり頭が良くないので、そのうちブログごときで悩んでるのがバカらしくなってきた。まあ考え込んだところでスラスラ書けるわけでもないし、そこまで入れ込むほどのものでもない。というかそもそも、僕就活生ですからね。こんなことで悩んでる場合じゃないんですよ。なにが「オリジナリティ欠乏症」だ。ESでも書けバカ。

 

僕はこうして考え込んで頭がこんがらがると開き直るタイプでして。まあ問題解決能力に乏しいので開き直るしかないわけですが、こうなるともう後は適当ですね。このままやってしまえと、ブログデザインは初期のまま、タイトルも文章も好き勝手です。どうせ小洒落た感じなんかには出来ないんですしね。いや、よく考えなくてもそれで正しいんですが。自分のブログだし勝手にやればいいんです。正直な話をすると、ここまで考えすぎた意味が分からない、誰に頼まれたわけでもないのに。こうやって自分で自分に変に負荷を掛けてしまうんです。一人で気張って勝手に生きづらくなってる。こういう積み重ねが鬱に繋がるんでしょうかね。怖いなあ。健康な心でいたい。

 

まあとにかく、僕にはオリジナリティがない、たった数百文字書くだけでも一苦労なんですよ、と言いたいわけです。いや、言われても困るのは重々承知ですが…。僕はそういう人間なんだよ、ということをただ主張したかった。それだけですね。他に意味はないし、特に意味もない。社会には1ミリたりとも資することのない文章ですが、でもブログってこういうもんでしょ。何の役にも立たない便所の落書きを、一つのウェブページの体裁をとって不特定多数に見せびらかす。僕の中のブログはそんな感じなので、このブログもそうしていきたいですね。まかり間違っても真面目な記事なんか書かないですよ、政治とか。バカが論客気取りとか目も当てられませんからね。そういう恥はかきたくない。ただでさえ実生活で恥かいてんのに。

 

ここまでこうしてつらつらと書いてきて、だいたい1700文字ぐらいですね。これってブログの一記事としてはどうなんですかね、長さ的に。個人的には、あれほど作文が苦手だった僕がこれほどの量をスラスラ書けることに驚きです。いや、前回も最後に文字数書いたので、なんだかめちゃくちゃ文字数にこだわりがあると思われるとアレですが。ただ思い付きで書き始めたので、オチが思いつかないだけです。うーん、どうしよう。

 

よし、これといって上手い結びが思いつかないので、なんか終わりっぽい動画を貼ってお茶を濁そう。というわけでみなさん、さようなら。(動画は個人的な趣味です)