人生にハリがない

もうすぐ春ですね

まずは僕の近況をお話しさせてください。Fラン私文を卒業して建設系の会社に入社してから、来月で満3年になります。この3年の間に、童貞を卒業したり、ダイエットしたり、ベン・アフレックバットマンになったりと、しみったれた僕にしてはなかなか色んなことが起こりました。特に一昨年から始めた筋トレは、天下御免の三日坊主でオナニー以外は碌に続かない僕が未だに週4ペースで続けられており、ここにいたって習慣化することができたようです。本当に嬉しい限り。

 

仕事の方も、最初の1年は土くれにまみれ額に汗して土方仕事に従事していましたが、2年目からは内勤になり、なんかよく分からん数字を打ったりチェックする仕事になりました。慣れないことだらけでしたが、いわゆる「とりあえず3年」を目標にしてヒイヒイ言いながら働きました。なんとか仕事も回せるようになり、しかし仕事に愛着はまったく湧かないし、残業の量は青天井だし、あちこちで罵声が飛び交ってるしで、これはそろそろ本格的に転職とかいうヤツいってみっか?と思っていたところ、なんとこのタイミングで異動を言い渡されました。前任者が辞めるということで、僕が引き継ぐことになったのです。しかも業務の範囲がおかしい。明らかに前任者のときよりも増えている。野球で例えると、外野全部と二遊間を一人で守らされる感じです。ふざけんなお前僕は体育のソフトボールで両チームがハズレくじ扱いで押し付け合って問答無用でライパチやらされてしかもフライも取れないからセンターの奴に介護されるような人間なんだぞいい加減にしろ!!!!!

 

 内勤の人間の中では最年少の独身男ということで、こいつにはいくら負担掛けてもいいだろと思われているんでしょうね。まあ別にもうどうでもいです。決まったことだし。今までも最後まで残業して会社の戸締りしたことなんて数えきれないほどあるし。これまでと同じ、なにも変わらない。どうでもいい。今引き継ぎ業務の最中ですけど、すぐに他の奴に引継ぎしてやる。マジでもう僕が辞めたら適任者いないっぽいけど。知るか。クソが。

 

また、これとは別にちょっと驚いたことがありまして。知り合いから、仕事でE3に取材に行くことになったと聞かされたんですね。まさか知り合いからE3に行く人間が出るとは思わなかったです。E3ですよ。世界最大のゲームの展示会ですよ。業界関係者と流通業者とマスコミ以外は行けないんですよ。僕なんか、もし行くことになったらその瞬間人生のエンディングですよ。スタッフロールが流れ出しますよ。学生時代はよくYouTubeの中継を真夜中まで観たりしたもんです。モニターの向こう側の世界だと思ってたけど、現実に行ける人がいるんですよね。すごいです。

 

それから翻って、一体自分は何をしてるんだろうと思いましたよ。埼玉の片隅で鬱々とやりたくもない事務作業なんかして、スパッと辞めればいいのに、とりあえず3年とか言い訳してビビって、退職すらできないんですね。どうせ高給取りになれるような学歴も能力もバイタリティもないくせに。しがみつくような境遇でもないのに。と、そんなことばかり考えてしまいました。

 

いかん、このままでは心が持たんと、健全な精神衛生を保つために最近購入して積みっぱなしだったアメコミ、『ソー Vol.2 ‐邂逅‐』を読み始めました。ヴィレッジブックス刊行の通販専売タイトルで、『ソー Vol.1 ‐帰還‐』と『ソー Vol.3 ‐別離‐』を合わせた3部作なんですが、なかなか読む時間がなくて1巻しか読めてなかったんですよね。仕事に苦しみ、思い通りに行かない生活に苛立った時は現実逃避に限ります。映画とかゲームとかね。もう最高。これが文明社会なんですよ。

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 この時期のソーはラグナロクでの死から復活し、オクラホマの荒野に自分と同じように滅んだアスガルド北欧神話の神々を復活させてよろしくやっている時期です。マーベルユニバース全体としては、『シビルウォー』が起こりキャプテンアメリカが死亡し、さらに地球が異星人からの侵略を受けてひっちゃかめっちゃかになってる頃ですね。まあ、そこら辺あんまり詳しく書くとキリがないので割愛します。あと、ソーの邦訳ってあんまりなくて、こういう風に一つのシリーズを完訳しているものはこの作品くらいではないかな、と思います。まあマーベルは全体的にあんまり邦訳に恵まれていない感じがしますが…。

 

創作物を楽しむってのは、本当に精神的な緊急離脱の意味を持っていると思うんですよね。だから辛いときはゲームをしたり本を読んだりしてきました。今でも、これからもそうです。しかし、時にはとんでもない大事故に遭遇するときもあるんです。

 

この3部作ではサブストーリーとして、オクラホマに出現したアスガルドのすぐ近くにある田舎町のダイナー店主ウィリアムと、アスガルド神族の一人である女神ケルダの恋愛が描かれているのですが、その作中、女神に恋したウィリアムにダイナーの客の一人が身の程をわきまえるよう忠告してきます。それに対してウィリアムの父が放った言葉が、現実から這う這うの体で逃げてきた僕の心をズタズタにしたのです。

 

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あのさぁ…。いやほんと、冗談じゃないよほんとに……。ふざけんなよお前…。これは大変なことですよ。せっかく心を守るために逃げてきたのに。退路に、とんでもない核地雷が仕掛けてありましたよ。分かってんだよ全部。なにもかも。自覚してんだよ。25歳なんてまだまだ世間的には若いけど、もう無鉄砲に若さを振り回せる時間は着実になくなってきてるって。そんなこと言われなくても分かってんだよ。分かってるけど怖いのよ。なんでアメコミ読んでこんなに辛い気持ちになってんだ僕は。これ読んだとき思わず「うわあああ」って言っちゃいましたよ。そんで泣きそうになっちゃった。普通そんなタイムリーな感じで突き刺さるセリフくる?

 

真面目な話、今年は勝負の年にしたいですね。職を変えたい。土日にきちんと休みたいです。今の仕事は土曜の休みが隔週なので、結構きつい。あとできれば一人暮らしを始めたいですね。もういい加減ドアの外を気にしながらオナニーしたくないよ。親にも、もうあんまり迷惑かけたくないしね。とにかく心穏やかにゆっくり過ごしたい。やりたくないことはやらないで、楽しく生きていたい。朝、嫌だなあって思いながら起きたくない。もうそろそろ希望の朝というものを迎えてみたいです。もう四半世紀しみったれてんだから。