人生にハリがない

『アングスト/不安』を観たよ

どうも。ネタバレあるのでご注意。




『アングスト/不安』を観ました。ロックダウンで色んな所が軒並みお休みになってたので、映画館まで来たのはそれから三ヶ月ぶりくらいになります。とりあえず都知事選の投票に行って、五時くらいから新宿に行きました。最初に『イップ・マン 完結』を観たんですよね。いい感じだったんですけど、ストーリー的には消化不良なところもあり。でも普通に楽しめました。詳しくは本アカウントの方で感想書いてます。嘘です、書いてません。スコット・アドキンスが超強かった。インチキ空手が面白かった。というかあのシリーズ最後まで空手嫌いだな。まあ本人が日本人嫌ってたって言うしな。


で、『アングスト/不安』です。なんかシネマート新宿のサイト見てたらあって、なんかよく分かんないけどポスターが良かったのでチケット買いました。僕は観る映画の1/3はそういう風に決めてます。一週間で上映中止になった問題作!みたいな煽りあったけど、まあそういうの大概誇張なのであんまり気にせず。結構前情報ないよくわからん映画観に行くのワクワクするので楽しみだったんですよね。ハズレも多いけど、それも含めて楽しい。あんま期待せず行きました。


でもあの、なんかサブカル系のつがいが多くて、なんていうか客層がちょっと苦手な感じでした。丸尾末広とかバタイユとか好きそうな。阿佐ヶ谷ロフトによく行ってそうな。別にそこら辺に恨みがあるわけではないし、なんだったら男女連れが羨ましいだけなんでしょうけど。あと一人で来てるのは長髪の眼鏡男ばかりで、そういう人たちが観る雰囲気の映画なんだな~と。『ラ・ラ・ランド』の時みたいな場違い感というか、肩身が狭く感じて、ちょっとしんどかった。でもコロナ対策とかで席が一つずつ空いてたので、それはちょっとよかったかな。両サイドを男女連れに挟まれたんですけど、気が楽だった。独身成人男性は繊細なんです。殺すぞ。


内容は大したことはなかったなと思います。なんかポスターにショッキングな内容だよ的な注意書きがありましたけど、煽りの延長だなと。そんなサクサク殺人する感じではなくて、「俺には完璧な計画がある」みたいな独白を繰り返す、無計画な殺しに躊躇いのない異常サディストバカが大暴れするという内容で、首絞めてうおおって殺そうとするんだけどなかなか死なないとか死体を運ぶために車を移動するだとか、そういう下りもいちいちやってるからなんか記録映像臭くて、洗練されてないところがダメ映画っぽいけど思わずがんばれがんばれってなる。山場のない暴力的な「はじめてのおつかい」感。映画の殺人鬼って頭が切れて有能なサイコパスってのが多いですけど、こいつは普通に段取り悪くて計画あるっつってんのに具体的なものもなくグダついてるのがなんとも愛おしい。親近感がある。


この愛おしさは何かなと思ったんですけど、『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』と似てるんですよね。バカがめちゃくちゃやって、なんかうまくいくけど結局ダメみたいな。段取り悪いんですよね。僕も悪いから、分かる~ってなる。あと、小学生が『GTA』とかでやる無軌道プレイを現実でやってみた、みたいなのがぞわぞわするというか。自分でもよく頭の中で考えてるむちゃくちゃを実際にやるとこんな風になるのかっていうのが分かるので、良いですね。あ、もう終わったなって瞬間があるんですよ。『フリッツ・ホンカ』だと死体から出た汁が下の階に漏れてきちゃったときとか。これだとパトカー来たとき?めちゃくちゃやるとこんな感じで終わるのかっていうのが、友達のいたずら(自分も同じことやろうとしてた)がバレてめっちゃ怒られるのを遠目で見てるときみたいで、金玉がキュッとなる。


で、結構印象的なシーンで、主人公が極太ソーセージをかじる場面があるんですよね。それがめちゃくちゃ美味そうで。だから終わってから新宿のHUBに行きました。ビール飲んでソーセージを食った。美味かった。というかいつも業務スーパーのやっすいソーセージ食ってるので別にいいだろって話なんですけど、それとこれとは違うんです。マスタードつけてぶっといやつをかじらなきゃダメなんですね。侘び寂びがないなキミは。だから左曲がりなんだよ。


日曜夜11時過ぎのHUBはこのご時世もあってかすごい空いててちょっと寂しかったんですけど、なんかすぐにセックス集団が来て、やった!てなった。あと僕の真横にお兄ちゃん二人組がいたんですけど、なんか初対面ぽいお姉ちゃんとお話ししてて、いいな~と思った。酒が入ると人恋しくなって、誰かと話したくなるんです。別に出会いを求めてるわけではなくて、ハゲ散らかしたおじさんでもいいんですよね。まあハゲ散らかしたおじさんの方も願い下げだと思うけど。こういう時は女性が羨ましいですね。話し相手に困らないでしょ。入店した直後に女の子二人組におじさんが声かけてて、なんか別のとこで飲まない?怪しくないから!みたいなこと言って30秒後には3人で出ていきましたからね。僕も混ぜてよ!みたいな。女の子には話しかけないから!相手してよ。面白い話するから………。くすん。


そりゃまあ独身男に声かけるメリットなんてないですけどね。だったら女に声かけるメリットだってねえだろと。女と話すって行為だけでそんなに楽しいんか?よくわからん。職場の先輩に無理くり連れてかれたキャバクラより、大学のキモ歴史オタクと鐙の発達について話し合ってた時の方がずっと楽しかったけどな。まあ女の子の立場なら鬱陶しいんでしょうけど、僕はそんなの分かんないからね。だって一切経験ないんだもの。あんたらも社会の全存在から黙殺される感覚なんてわからんでしょう。まだ鬱陶しい方が救いがあると思いますよ。繋がりが切れたとき、人は動物になり下がるんです。


それで、帰ってきて今これを書いたわけです。強かに酔ってたんですけど、もうだいぶ酔いが覚めてきました。もう寝ようね。明日も仕事だから。でも人恋しさは全然なくなってないので、TwitterのリプライかDMくれたらPSNかSteamでフレンド申請送ります。あ、全然知らない人はちょっと怖いかも。まあ申請します。多分。いや、しないかも。あとCo-opとかもしないと思います。下手なので。それと僕は本当に上坂すみれです。疑うな、信じろ。